top of page

光合成協議会の期する所

世界各地で頻度と激しさを増す集中豪雨、旱魃(かんばつ)、酷暑、酷寒…

その原因としての地球温暖化、あるいは周期的寒冷化、あるいは、それらの双方によるものかの統一された科学的な説明は、いまだ大多数の人々を納得させる水準には達していません。仮に、明快な科学的説明に達したとしても、それにより不利な立場に立たされる者たちは、統計的な実証を求めることでしょう。

しかし、このような結論を待って行動することほど、愚かなことはありません。

その時は、何をしても遅すぎることは誰にでも分かることです。

光合成産業は、これらいずれの方向への気候変動にも対応する、広範の分野に亘る新たな産業です。

それは、光合成による多くの有用物質生産、農作物の生産、養殖飼料の生産において、太陽光の利用効率を飛躍的に高める革新技術を用いることにより生まれる化学工業原料、色素、医薬、ビタミン、生理活性物質、代替食品、バイオ・エネルギー源の生産業、および、かかる技術により刷新され、高効率で高品質な生産を行う農作物生産業と養殖業といった広範の分野に亘り環境負荷の少ない多くの産業を構築するものです。

有用物質の生産においては、発生するバイオマス残渣を分解し、メタンガスによるオンサイト発電を採用することにより、各現場での​外部電力への依存度を低減することができます。このような特徴をもつ光合成産業の各地での普及は、気候変動への対応能力を高める効果を持つことになります。

光合成産業の特質に由来する高い収益性は、強い普及力となり、その普及を正しい構想に沿って進めることは、「自立繁栄し続ける文明」の構築への大きな歩みとなるものです。当協議会は、光合成産業の啓蒙に全力を尽くし、かかる文明の早急の実現を期する者です。

2019年11月7日

光合成産業協議会

​理事長 大山 宣夫

bottom of page